無制限に使えるポケットWiFi 選び方と徹底比較

在宅ワーク・光回線の代わりとして使う目的で、無制限のポケットWiFiはどんなものがあるのか、そしてどれが安くてコスパいいのかお探しではないですか?

実は、完全無制限・完全使い放題のポケットWiFiは2020年に無くなったという事実はご存知でしょうか。

瀬戸根

ただ、実質的には無制限っぽく利用できるポケットWiFiは3種類あります。

先に結論から!2021年8月現在、通信量が実質無制限のポケットWi-FiでおすすめなのはWiMAX+5G一択です。ただ、3日間の通信制限などが気になる場合は、クラウドSIMの大容量プランを契約することをおすすめします。

ここからは、1ヶ月無制限だけど3日制限があるので、「実質無制限」と表現していきます。また実質無制限ではないものは「大容量」と表現します。

著者:瀬戸根弘宜
瀬戸根弘宜
私は新聞社に日本で結いるネット回線のプロとして認められた専門家です。13年以上にわたり累計2万人以上にネット回線選びのお手伝いをしてきた経験から、独自の観点や比較手法によって、後で後悔しないコスパの良いポケットWiFi・WiMAXの選び方をお伝えしている。
更にChat WiFiが運営するWiFi情報サイト「ちょっとWiFi」の監修者にも抜擢されました。

著者・監修者の詳細情報はこちら

この記事では、新聞社が認めるネット回線アドバイザーである瀬戸根が、データ通信量が実質無制限・大容量のポケットWiFiを紹介し、それぞれの回線の注意点なども踏まえて安い実質無制限ポケットWiFiをわかるよう解説しました。

また無制限ポケットWiFiに関するあらゆる疑問も解決できるようにしています。

この記事でわかること
  1. 実質無制限のポケットWiFiはWiMAX+5G一択な理由
  2. 3種類の実質無制限のポケットWiFi
  3. 実質無制限ポケットWiFiの注意点
  4. 実質無制限のポケットWiFiをレンタルするときの選び方
  5. 実質無制限ではなく光回線がおすすめな人

この記事を読めば、あなたに最も適した実質無制限のポケットWi-Fiについて理解でき、実質無制限か大容量、もしくは光回線など最適な選択ができるようになるでしょう。

実質無制限のポケットWiFiはWiMAX+5G一択

2021年8月現在、完全無制限のポケットWiFiは存在していません。

ただ3種類のポケットWiFiだけ、3日制限があるものの1ヶ月のデータ通信量制限がないので、実質的無制限で利用できるポケットWiFiがあります。

その中でも、WiMAX+5Gは3日15GBが最も緩く1ヶ月無制限で、実質無制限の中でも大容量かつ快適に利用できます。

そしてWiMAX+5Gでも「Broad WiMAX(クラウェブキャッシュバック)経由」で契約するのが最もおすすめです。

次で根拠と理由を解説します。

実質無制限ポケットWiFiでWiMAX+5Gがおすすめな理由

実質無制限ポケットWiFiの中でWiMAX+5Gをおすすめする理由は、「月額料金の安さ」「3日制限の緩さ」「室内での繋がりやすさ」「通信速度」の4点が優れているからです。

各種ポケットWiFiのスペック比較表
ポケットWiFi 月額料金 データ通信制限 繋がりやすさ
(利用回線)
通信速度
1ヶ月 3日制限
【実質無制限】
WiMAX+5G
(UQ WiMAXの場合)
4,268円
※25ヶ月目~4818円に
無制限 15GB


室内強い/田舎は若干弱め
・WiMAX2+
・au4GLTE
・au5G

WiMAX+5G(Galaxy 5G Mobile WiFi)の速度下り:67.1Mbps
上り:3.69Mbps
【実質無制限】
WiMAX2+
(UQ WiMAXの場合)
4,268円 無制限 10GB
室内・田舎で若干弱い
・WiMAX2+
WiMAX 平均スピード下り:38.35Mbps
上り:5.91Mbps
【実質無制限】
Y!mobile
4,818円 無制限 10GB ×
室内・田舎で弱い
・AXGP
・SoftBankLTE
Y!mobile平均速度下り:29.2Mbps
上り:4.3Mbps
SoftBank 毎月5,280円 50GB なし
室内・田舎でも強い
・SoftBank4GLTE
※5Gもある
SoftBankWiFi平均速度下り:30.95Mbps
上り:17.72Mbps
au 5,478円
※49ヶ月目~7,678円に
80GB なし
室内・田舎でも強い
・au4GLTE
※5Gもある
auWiFi平均速度下り:21.51Mbps
上り:1.06Mbps
docomo 毎月7,315円 60GB なし
室内・田舎でも強い
・docomoLTE
※5Gもある
docomoWiFi平均速度下り:55.42Mbps
上り:54.9Mbps
【大容量】
クラウドSIM
(Chat-WiFiの場合)
4,928円 最大200GB
(メインは100GB)
なし
室内・田舎でも強い
・マルチキャリアLTE
(softbank/docomo/au)
クラウドSIMの平均速度(MugenWiFi)下り:18.18Mbps
上り:9.96Mbps

※通信速度は「みんなのネット回線速度」を参照
※WiMAX+5Gの通信速度は実際に計測した速度を掲載

それぞれのポケットWiFiのスペック表は上記表の通りで、実質無制限は3日制限があるけど1ヶ月カウントフリーのWiMAX(WiMAX+5G/WiMAX2+)とY!mobile(アドバンスオプション)の3つだけです。

ちなみに大容量は200GBプランのあるクラウドSIMをココで指していますが、SoftBankSIMやdocomoSIMのポケットWiFiもあります。大容量ポケットWiFiに関しては後ほど詳しく解説します。

そして各種ポケットWiFiをおすすめできない理由は以下の通りです。

WiMAX+5G以外のポケットWiFiをおすすめできない理由
WiMAX2+
(各種プロバイダ)
WiMAX2+回線しか利用できない。
そのため、室内での安定度・通信速度はWiMAX+5Gに劣る。
Y!mobile 無制限プランにするとAXGP回線しか使えない。
AXGP回線のエリアはWiMAX2+よりも狭く、街中の野外でも圏外になる場所がある
SoftBank データ容量が50GBしか使えない。
また通信速度も決して速いわけではない。
また5G端末は約7万円もするので経済的ではない。
au WiMAXプランはWiMAX2+の通り。
auキャリアプランは80GBまでしか使えない。
また5G端末は約7万円もするので経済的ではない。
docomo 月60GBまでしか使えず少ない。
また5G端末は約7万円もするので経済的ではない。
ただし回線品質は高い。
クラウドSIM
(MugenWiFi/AiR-WiFi等)
クラウドSIMの仕組み上速度が出づらい。
格安SIMと似たような回線に繋がり、メイン回線程の速度安定感はない。

WiMAX+5G以外をおすすめできない理由のほとんどが、「使えるデータ容量が少ない」「回線の対応エリアが狭い」「通信速度がでない」などとなっています。

ちなみに費用面にはまだ触れていませんが、キャリア(au/docomo/softbank)のポケットWiFiは利用できるデータ容量が少ないのに、5000~7000円とかなり高く、端末代も高い(4G:2万円台、5G:約7万円)のでコスパも悪いです。

3日制限がWiMAX+5Gは1.5倍緩い

WiMAX+5Gの3日制限は15GBとなっています。

無制限のポケットWiFiで探していると、WiMAXの情報に辿り着く人も多いですが、3日10GB制限ってどうなんだろう…?と不安な人も多いです。

しかし、3日間で5GBも利用できる量が増えたので、月50GBも速度制限無く使える容量が増えたということになります。

またWiMAX+5Gの3日制限は、WiMAX2+同様に緩いです。

3日制限の詳細
速度制限条件 直近3日間で15GB超過した翌日18時〜2時まで
(3:00~17:59は速度制限にかからない)
制限時の速度 約1Mbps
1Mbpsでできること

SNSの視聴・閲覧は問題ありません。
動画の場合はYoutube(480p)の中高画質程度なら止まらず再生できる速度なので、通常利用時は少し遅く感じこともあるかもしれませんが、使えないほどではありません。

3日15GB制限の対象時間以外は速度制限にかけられることはなく、200GBでも500GBでも好きなだけ利用することができます。

※あまりに膨大なデータ通信量だと、規制的な速度制限を掛けられる可能性があります。

3日15GBでどのぐらい使えるの?

WiMAXギガ放題プラス3日15GB制限の目安

3日15GBもあれば動画(標準・中高画質で)20時間以上視聴でき、ZOOM等のビデオ通話も20時間以上利用可能です。

1日平均にしてみれば動画・ビデオ通話ともには7時間以上利用できるというわけです。

それ以外にデータ通信量を使うサービスはあまりないので、特に気にしなくても大丈夫。

WiMAX+5Gはau4GLTE(2.1GHz)が通常時でも使える

WiMAX+5Gのデフォモードで使える3つの回線

WiMAX+5Gが実質無制限ポケットWiFiで一番オススメできる理由がこれです。

今までのWiMAX2+は、デフォルト時(ハイスピードモード)はWiMAX2+回線しか利用できませんでしたが、WiMAX+5Gはデフォルト時でもau4GLTE(2.1GHz)とau5G回線が利用できるようになりました。

WiMAX+5Gで利用できるau4GLTE(2.1GHz)は、auスマホで利用している主要回線です。
※プラチナバンドに次ぐエリアの広さと安定感を持った回線です。

そのため、今までWiMAX2+回線だけだった時の「速度は早いけど障害物に弱いから室内で電波が弱くなる」という状況が、WiMAX+5Gになって「WiMAX2+が弱い時はau4GLTEがカバーしてくれるので室内でも安定するようになった」ということになりました。

瀬戸根

WiMAX+5Gはキャリアの主要回線が使えるから安定するわけです。

実質無制限ポケットWiFiでWiMAX+5Gは圧倒的に速い

WiMAX+5Gは今まで主要だった「WiMAX2+」「クラウドSIM」と比べても、大幅に通信速度(Mbps)と反応速度(Ping)が向上しています。

体感的にクラウドSIMの”約3~4倍”、WiMAX2+の”約2倍”はWiMAX+5Gのほうが速いです。

実際に、同じ場所・時間帯で通信速度を計測してみた結果を御覧ください。

WiMAX+5G・WiMAX2+・クラウドSIMの通信速度
左上:WiMAX+5G・右上:WiMAX2+・左下:クラウドSIM
実測値
種類 下り速度 上り速度 Ping
WiMAX+5G
(Galaxy 5G Mobile Wi-Fi)
53.2Mbps 18.1Mbps 24ms
WiMAX2+
(W06)
32.3Mbps 5.30Mbps 49ms
クラウドSIM
(ZEUS WiFi)
19.5Mbps 5.35Mbps 26ms

実際に計測した結果はWiMAX+5Gが圧倒的に良い数字でした。

結局のところ
  • 通信速度が圧倒的に速い
  • 通信データ容量制限に余裕がある
  • 室内利用時の安定度はWiMAX2+以上

これらの結果から、実質無制限のポケットWiFiはWiMAX+5Gがおすすめです。

WiMAX+5Gの最安値がわかる
WiMAX+5Gのプロバイダ比較へ
選び方・契約時の注意点まで紹介

実質無制限ポケットWiFiの注意点

実質無制限ポケットWiFiは「WiMAX+5G」が一般的に最もおすすめですが、注意点が3つあります。

  • エリア外で使えない人もいる
  • 3日制限が合わない人もいる
  • データ容量が実質無制限だと余りすぎる場合は割高

それぞれに対処法があるので詳しく解説していきます。

エリア外だったり・3日制限が煩わしいと感じる方には合わない可能性があります。

このような方に利用できるのは

 

 

 

実質無制限のポケットWiFiをレンタルするときの選び方

実質無制限ではなく光回線がおすすめな人